娘の学校で保護者が集まる機会があり、その会場に向かう時のこと
「こんにちは(ペコッ)」
学校の廊下を歩く私に、数名の高校生が挨拶をしてくれる。
少し前を歩く、同じ場所に向かっているであろう他の保護者さんはスルーなのに。。なんでだ???と疑問に思いながらも嬉しい気持ちが全面にでてしまう。
なかなかこんな機会ないもん。
高校生と言葉を交わすことなかなかないよ。
小学校の登校班でお世話になった近所のお兄ちゃんお姉ちゃんも、こっちから話しかけてもペコリくらいで声を発してくれることなんてないのよ恥ずかしいのかな?って思ってる。
「こんにちは!!」しっかりにっこりハッキリ返す!せっかく挨拶してくれたんだ、気持ちよく返すぜ!若い子と言葉を交わしてしまったわ!!ラッキー♡と心を躍らせながら、娘が行く夏の体験学習の説明会会場へ向かった。
入り口にある名簿に参加の◯をつけて会場へ。先生と2、3言葉を交わしながら入っていくと、知り合いのお母さんがニコニコしながら
「いやぁ華やかな登場だね😁」
なんのこっちゃ??態度でかい??私、大丈夫?と不安をぶつけると「よかったよ。すごく華やか!」「ともちゃん、ちゃんとしてる時はすごい華やかよ」と彼女
保護者の説明会の会場に入るのに、華やかも何もないだろうけれど、綺麗な言葉をかけてもらえて嬉しい。ちゃんとしてない時の私も知っている彼女は、とてもハッキリ物事をいうので、お世辞ではないんだと思う。こそばゆいような嬉しい気持ちでホワンとしながら席についた。
娘は中学一年生。中高一貫の学校に進学したため、入学式は新中学一年生と新高校一年生と合同で行われました。
そんな入学式の話
「新入生入場」の掛け声とともに順番に入場してくる生徒たち新しい制服に身を包み、夢と希望と期待に胸を膨らませ、担任の先生について体育館に入ってくる……と思いきやそうでもない????
え?辛そう。寂しそう。なんとも暗いわ!!
とても気になったことは生徒の皆さんの目線がみんな下。。そして、首の位置背中のラインより明らかに前に出ていて、みんな下を見て歩いている。入学式という式典だよ??華々しい青春の1ページだろうに……というのは私の個人的な感情かもしれないが、たくさんの人の前で一つの節目を迎えるのだから、せめて前を見つめてくれてもいいのではないかと思ったんだ。
勉強のしすぎ??スマホの見過ぎ??恥ずかしいから??背中を丸めて入ってくる姿に、お年頃だしそういうものなのかなって納得しかけた。
そんな時、列に混じって入場してくる数人の留学生の女の子が目に留まる胸を張って前を見据えて、颯爽と力強く歩いてくる少しウェーブがかった長い髪が靡いてそれこそ希望と期待に満ち溢れているように見えた同じ制服を着て、同じように列に並んで歩いている。なのに目が離せない
生徒たちの本当の心うちなんてわからない、「めんどい」とか「恥ずかしい」とか「早くおわんないかな」とか、みんながみんな同じように考えていたかもしれない。でもその姿勢、その振る舞い一つで全く違うもの見えてしまったことは事実
この学校で学ぶ自分、そんな自分の未来に胸を張って堂々としているようで、それはそれは眩しいものに見えたんだ。
人の第一印象は、出会って3秒、見た目で決まると言われています。
アメリカの心理学者アルバート・メラビアン氏によって発表された「メラビアンの法則」によれば、人がコミュニケーションを取るとき、「視覚」「聴覚」「言語」の3つの要素をもとに相手のことを判断しているとされています。そして、それぞれの要素が相手に与える影響の割合は、視覚55%、聴覚38%、言語7%です。
つまり、見た目が与える影響が、会話の内容や、声の聞き取りやすさよりも大きいのです。
私は入学式でみた留学生に、好印象を抱きました。
ただ歩いている姿が、視界に入っただけなのに。
説明会に来た私に、挨拶をしてくれた高校生も何かしらのプラスの印象を私に抱いてくれたんでしょう。
姿勢、歩き方たったそれ一つで、大きく自分の印象がかわる
体の形も変わるだけじゃなくて、全てを変える。
しかも一瞬で
それって、人間関係を築く上でも、自分自身のためにも、とてもお得なことなだぁって思います。